自己紹介

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JuventusとCapitanoを愛しています。銀座の映画会社で働く40歳のチンドン屋です。 サッポロ黒ラベルとウイスキーで幸せ。クラシックギター歴10年エレキは25年。L.Aメタル華やかりしき頃、4年L.Aに住んでました。

2013年9月10日火曜日

僕が好きな110人の監督

■無条件に好きな監督80人(順番メチャクチャ)

ハワード・ホークス
ジョン・フォード
ジョン・カサヴェテス
ドン・シーゲル
アルフレッド・ヒッチコック
溝口健二
スティーヴン・スピルバーグ
マイケル・マン
ロバート・アルドリッチ
クリント・イーストウッド

ジョン・カーペンター
ビリー・ワイルダー
ブライアン・デ・パルマ
ジム・ジャームッシュ
M・ナイト・シャマラン
ロバート・アルトマン
ウォルター・ヒル
トビー・フーパー
リチャード・フライシャー
ジョン・フランケンハイマー

マイケル・チミノ
ウィリアム・フリードキン
ヤン・デ・ボン
ジェームズ・マンゴールド
ジョン・マクティアナン
フィリップ・ノイス
レニー・ハーリン
ベン・アフレック
ジョー・ジョンストン
オットー・プレミンジャー

アーサー・ペン
鈴木清順
村川透
マキノ雅弘
ウィリアム・ガードラー
ジョン・バダム
加藤泰
岡本喜八
川島雄三
サム・ライミ

ミミ・レダー
アルフォンソ・キュアロン
トニー・スコット
デヴィッド・リーン
増村保造
チャーリー・チャップリン
フェデリコ・フェリーニ
オーソン・ウェルズ
セルゲイ・ミハイロヴィッチ・エイゼンシュテイン
ビクトル・エリセ

リチャード・リンクレイター
北野武
チェン・カイコー
ローレンス・カスダン
バスター・キートン
ジェームズ・キャメロン
宮崎駿
D.W.グリフィス
ウェス・クレイブン
ロジャー・コーマン

ジャン=リュック・ゴダール
石井隆
マーティン・キャンベル
ケヴィン・スミス
クエンティン・タランティーノ
スティーブン・ダルドリー
ジョナサン・デミ
ロジャー・ドナルドソン
カール・テホ・ドライヤー
ブラッド・バード

ポール・バーホーベン
デヴィッド・フィンチャー
深作欣二
工藤栄一
ウォルフガング・ペーターゼン
バズ・ラーマン
セルジオ・レオーネ
マーティン・ブレスト
ポン・ジュノ
原田眞人
三池崇史

■好きじゃないはずなのに幾つかの作品は
何度も観てしまう監督30人(順番メチャクチャ)

レオス・カラックス
ティム・バートン
マイク・フィギス
トム・ディチロ
ガス・ヴァン・サント
デヴィッド・リンチ
スパイク・リー
エイドリアン・ライン
ルイ・マル
アンソニー・ミンゲラ

ベルナルド・ベルトリッチ
サム・ペキンパー
フランソワ・トリュフォー
アンドリュー・ニコル
スティーヴン・ソダーバーグ
フランシス・フォード・コッポラ
スタンリー・キューブリック
デヴィッド・クローネンバーグ
新藤兼人
キャメロン・クロウ

ジョン・ヒューストン
ジョージ・A・ロメロ
ヴィム・ヴェンダース
ルチオ・フルチ
ルキノ・ヴィスコンティ
相米慎二
ロン・ハワード
アンリ・ジョルジュ・クルーソー
ダリオ・アルジェント
リドリー・スコット
オリバー・ストーン


以上。

2013年8月2日金曜日

『風立ちぬ』は風がモンタージュする超絶技巧の最高傑作です

蚊帳で寝る少年。
その夢から映画が飛び立ったと思ったら

夢を見る
夢から覚める
大地震が起こる
大火事になる
タバコを吸う
出逢う
別れる
異国へ行く
日本に帰る
図面を引く
飛行機が飛ぶ
飛行機が墜ちる
汽車が走る
汽車が止まる
自転車が走る
自転車が止まる
バスが走る
人が走る人が歩く人が立ち竦む

屋根の上と空
山の上と山の下
バルコニーの上と下
バルコニーともっと上のバルコニー
庭と窓
汽車の車両と車両
窓の外と中
丘の上と丘の下
ホテルの窓と路地
ホテルの二階と一階
階段の下のテーブル

朝と夜
夕方と夜
朝と昼
昼と夜
今と昔
今と未来
昨日と今日
10年
2年

時も空間も
自由自在に
縦横無尽に

帽子やらパラソルやら本のページやら
紙飛行機やらドアやらカーテンやら
木々や草や花や水面や着物や
髪や火の粉やらを

風が吹きぬけ
風が吹き飛ばし
風がさらっていくと

どうやって繋がっているのかを忘れてしまうほどに
すべてが鮮やかにモンタージュされていく

どうしてこんなものが繋がっていくのか

ただ圧倒的な演出に眩暈を起こしているだけで
画と画がどんどん繋がってしまい
物語が一生懸命その後ろを追いかけている

アキレスと亀のように

その狭間で
まるでホークスのように
「唯一度だけ」を極めて自然に歌わせ

「風立ちぬ」「生きなくては」
などと言わせ

駅の人込みを掻き分け走らせ

手を握らせ

右から左へのパンで山を見させて

男がただただ格好良く
女がただただ美しく

冒険活劇であり
儚いメロドラマであった

『コンドル』と『脱出』を思い起こさせ

映画が終わった時

僕はすっかり放心状態で


なんだこれは

なんとすばらしいのか

すべては風のように駆け抜けてしまった。

『風立ちぬ』は
風がモンタージュする
超絶技巧の
最高傑作です、
宮崎駿という作家の、
最高傑作です。

というわけで
僕はまだ夢のなかにいます。














2013年7月14日日曜日

リービング・ラスベガスの台詞




好きな台詞を抜いてみた


















「赤信号よ。私は歩いてあなたは停まるの。謝る?」
「ああ」
「いいわ(中指を立てる)」



「部屋にはタオルが3枚、チェックアウトの時に枚数を調べます。
 石鹸は一個無料、プールは自由に使ってください、事故の責任は負いません」













「なぜラスベガスへ?業界の集まり?」
「酒で死ぬために来たのさ。持ち金を現金化、アメックスは清算して、車は明日売っ払う」
「それで何日かかるの、お酒で死ぬのに」
「4週間?正確にはわからないが逆算すると1日に250~300ドル使える」
「悪くないわね、私は?特別な贅沢品?」
「そうさ、もう時間切れだ」
「別にいいわよ行くところもないし。もっと話して」



「93年型ロレックスデイトナが500ドル?……手を打とう」



「今夜は…」
「ベン、今夜は私の家に来ない?そんなに酔ってるし…あなたいい人だし、信用してるわ」
「驚いたな、本気かい?」
「あんな酷いホテル」
「君のために明日いいホテルに越すよ、明日の話をしよう何をしたい?」
「それを私の家で相談するのよ」
「セックスには自信がないんだ」
「ベン、そんなことはどうでもいいのよ。
 あなたはソファーで寝ておしゃべりしてお昼まで寝るの。
 お願い」
「わかった、そうしよう」



「家に戻って口をゆすいで男の味を洗い流す。独りぼっちは嫌いよ、もううんざり」
「サラ」
「私が嫌いなの」
「サラ、君はわかってない」
「なにを」
「約束できるかい? 
 僕に、酒を、やめろと、言うな、
 絶対に」
「いいわ。約束するわ」


「君が好きだ。だが好きだからといって決して、僕のねじれた心を君に推しつけたりはしない」
「わかってるわ」
「見ての通り僕はアル中、君は売春婦。でも僕はそのことに何の抵抗も感じていない。
 投げやりじゃない、悲しいが事実だからだ。
 君も同じように考えていると僕は信じている」
「そのことが心配だったの、でも安心したわ。フェラチオは無料サービスよ」
「いいね。ファックもしなきゃね」
「どうでもいいのよ」





「アルコール度50%の息の合間に、
 時々面白いことを言うんだから」







「こいつが君の耳たぶを熱く鋭く刺す。
客が君の顔をギュッとベッドの枕に押し付けるときにね」





彼も私も時間が無いことを知っていて
 だから
 私は彼を変えようとせずに受け入れたのよ
 彼も私に対して同じ思いだった
 私は彼に惹かれ
 彼は私にすがった
 好きだった
 本当に愛していたわ


2013年3月11日月曜日

この3ヶ月で初見・再見した映画メモ

備忘録的に。
「あの画はあのカッティングはあのセットはあの衣装はこういう演出なのではないか」
ということが気になって見返しているのが殆どなので
同じ監督を立て続けに見るパターン多いです。

怒りの葡萄
タバコ・ロード
わが谷は緑なりき
荒野の決闘
三人の名付け親
リオ・グランデの砦
捜索者
リバティ・バランスを射った男
暗黒街の顔役
ヒズ・ガール・フライデー
コンドル
脱出
赤い河
紳士は金髪がお好き
リオ・ブラボー
エル・ドラド
ザ・フォッグ
ニューヨーク1997
遊星からの物体X
クリスティーン
ゴースト・オブ・マーズ
ザ・ウォード/監禁病棟
キッスで殺せ
攻撃
飛べ!フェニックス
ロンゲストヤード
深夜の告白
サンセット大通り
麗しのサブリナ
7年目の浮気
お熱いのがお好き
アパートの鍵貸します
ザ・タウン
ゴーン・ベイビー・ゴーン
アルゴ
ダーティーハリー4
コンテイジョン
グランド・ホテル
地球が静止する日(キアヌのやう)
マネーボール
ブレードランナーファイナルカット
塔の上のラプンツェル
カクテル
アマルフィ女神の報酬
ショーシャンクの空に
荒馬と女
パラダイス・キス
帰らざる河
宇宙人ポール
スリーピング・ビューティー/禁断の悦び
ザ・ショート・フィルム・オブ・デイヴィッド・リンチ
ロスト・ハイウェイ
ゴーストシップ 呪われた豪華客船
ウソツキは結婚のはじまり
許されざる者
台風クラブ
ドラゴン・タトゥーの女
デビル
レバノン
アイデンティティー
アウトロー
ミッドナイトインパリ
恋とニュースの作り方
世界にひとつのプレイブック
M★A★S★H
アンヴィル!夢を諦めきれない男たち
カウボーイビバップ 天国の扉
ジャンゴ アンチェインド
ブリッツ
ルルドの泉で
バッド・ティーチャー
アジャストメント



2013年3月9日土曜日

キスを予感しながら男と女は見つめあい、グラスに口づける。


『ブリッツ』
主演はジェイソン・ステイサム兄貴
監督はエリオット・レスター、初めて聞く名前です。

思いのほか面白かったのでなんで面白かったか書いてみよう。

寝ているステイサムを俯瞰で撮るファーストショット、
起き上がる顔をなでる、酒を注ぐ飲む、カメラ引いて立ち上がる、
後頭部ナメで窓の外、部屋の中ハーリングのスティックとる、
外を歩いている、車泥棒が泥棒中、ステイサム無双ぼっこぼこ、
「俺とやるなら武器を選ぶんだな」、立ち去るステイサム。

始まって10カット以内にステイサム兄貴の無双ですそう、射精です。
関係ないけどステイサムは口の周りを撫でるのクセなんですね
上手の人が兄貴の相棒コンシダイン

チナミに観終えて思い出すままに書いていくので時系列ではありません。

ステイサムが署にいます、
というカットは全て同じサイズで机の向こうにちょこんと座ったステイサムという画です。

ステイサムに話をしにくる同僚は
みんな同じテーブルでコーヒーを飲んで同じ画角の切り替えしで会話をしています。
カフェステイサムへようこそ
犯人のマンションから出てくるシーンは
ステイサムとコンシダインが出てきた、犯人が出てきた、
と全く同じ画角でトラックバックするのを繰り返しています。

この監督はこのようにしてリズムを作るのが好きなんですね。

同僚の妻が死んだようです。
酒を勧めて自分は飲みませんがその後飲み屋で痛飲に付き合ってます。

撃たれた女性警官、そこに降り注ぐ雨がまるで打ち抜かれて飛び散った血のように
アスファルトを濡らしていく演出が良い。

婦警を助けて殺された兄ちゃんはキリストのように両手を広げ逆さに倒れていた。

倒れた死体たちどうなってたと思い返しましたが
そういや車の中で死んでたやつが一人いたな。
もういいや。

犬を連れた兄ちゃんに尋問しているときにビールを飲んでます。
「メモはとらないの?」「ペンは持たねえよ」と答えてグビ~流石ステイサム兄貴。
酒のませねえと犬に喰わせる


しかしステイサムは良く飲んでたなあ
何回飲んでたのか数えてみよう。

タレコミ屋に金をせびられてケルトの血をなめんじゃねえと脅しますなんじゃそら。
ビールにタバコを投げ込んでブランデーとスコッチを勝手にオーダーして飲みません。
ああそういえばコンシダインと飲んでたポチーンはアイルランドの焼酎ですね。
アイリッシュという設定をさりげなく見せてるのね、良いね。
ノッキンポチーン90度ありますよ

コンシダインのところでウイスキーを飲んでるよ。一杯並ぶ酒瓶を見て
「こりゃあ家から出ないぜ…」と喜んでます。俺もそう思うよ兄貴。

パソコンを使えないステイサムを手伝う婦警さんの胸元が開きすぎていて良いです
この婦警さんとのやりとりは二回あるのですが二回とも胸元が開きすぎています。
しかもちょこちょこセクシャルなやりとりが挿入されるので2人がイチャつくんじゃないか、
という良いテンションが生まれています。
このテンションはステイサムが重要な発見をするというシーンで彼女がシリアスになるという演出を引き立てています。関係ないけどこのくだりで僕もうこれの使い方覚えたの!というカンジでパソコンの前に座っているステイサムが可愛いです。

タレコミ屋が殺された店でウイスキーをタダ飲みしてます。
「酒くれ」
「準備中だよ」
「てめえなめてんのかオマエが言っていいのは“氷はいれますか”だけだ、やりなおし」
「酒くれ」
「こ、こ、氷はいれますか」
「てめえはバカか!そんなモンいれるわけねえだろうが」
グビグビ~
「代金は…」
「準備中なんだろ?」立ち去る。
アウトレイジですステイサム兄貴最高です。

駐車場警備員のお菓子をパクリます。
驚く警備員に食いかけを放って「食っていいぜ?」
最高ですステイサム兄貴についていきます。

ステイサムの同僚刑事と婦警がデイトするシーン
2人が目線を絡ませながらグラスに口をつけているカットは良いです。
キスを予感しながら男と女は見つめあい、グラスに口づけるわけです。

襲われた婦警の家でウイスキーをパクリます。
「勝手に飲むのか?」
「わかりゃしねえよ」
もう言うことがないです。

ステイサムと犯人の追いかけっこは飛び降りて着地する犯人、飛び降りて着地するステイサム、ローアングルで捉える足、というカットでリズムを作っています。なかなか良い。


というわけで数えてみたら(記憶の範囲で)8回飲んでますしかもほとんどタダ酒。
ステイサム兄貴とつるめば
一日中タダ酒飲み放題ということがわかる
素晴らしい映画でした。

兄貴!俺、アル中かもしれない!!!












2013年3月3日日曜日

タラちゃんシゴいている時間が長すぎます


『ジャンゴ 繋がれざる者』をピカで観てきました。※ネタバレです

なかなか映画が始まらないわけです。

ジャンゴがアンチェインされて女を取り戻す話であることは説明されておりまして
ジャンゴを「買った」歯医者が死なないとジャンゴが完全なるフリーマン、
つまりヒーローとして躍動し得ないのは明白です。


しばらくは僕のワンマンショーだお

というわけで「歯医者いつ死ぬんだよはよ歯医者はよ」
とジリジリしながら舌を垂らして犬のように辛抱しているわけです。

タラちゃんは溜めて溜めて溜めて溜めた分だけ射精が気持ちよい、
という撮り方が最早定番ではありますがいやー今回はホント溜めたね。
長すぎだね。長すぎると上手くイケなかったりするんだお。

揺れてるデカイ歯にニヤニヤしたり、
ビールを注ぐカットのリズムに気持ちよくなったり、
撃たれた人の吹っ飛び方にニヤリとしたり、
なんだヒゲムービーかこれはと突っ込んだり、
ドン・ジョンソンはやっぱいい顔してるなとニヤニヤしたり、
冬を経るくだりに『捜索者』かと突っ込んだり、
俯瞰の大ロングで賞金首を殺すシーンでは
このままこのままこのままだぜと思いながら見ていたら
ちゃんと大ロングのままで撃ちました寄りの撃たれる男や駆け寄る子供やらを
割って見せるようなヘボいことはしませんでした良く出来ましたと褒めたり…

……まだかよ!!まだ映画始まらないのかよ!!もうぼくクリストフのショーに飽きたよ!
なんて思いながら我慢汁を垂らしているとサミュエルエルエルエルジャクソンが
前フリしはじめました!!
「お前あのニガー知ってるんだろう~?ワイルドだろう~?」

いちばんわるいサミュエルエルエルエルエルジャクソン
そしてディカプリオにサミュエルエルエルジャクソンが耳打ちしたところで
「ああくるわやっとくるわ」思ったらきたよはじまったよ。
歯医者が死に、血祭りが始まり、ジャンゴはまるでフリーマンでないことを示されます。
フリーマンは逆さ吊りでキンタマ切られそうになってテンパったりしません。

みなさん、ここへきてやっと、ついに、映画が始まりました。
どうなるのか全部説明されたあらすじの後ろを
手慰みな演出で鎖に繋がれた奴隷のようにヨタヨタ歩いていた映画が、
やっと、やっと、動き始めました。
クリストフ・ヴァルツ・ショーも最早ネタギレ寸前でした、始まってヨカった。

絶体絶命のジャンゴはメンターであった亡き歯医者のメソッドを使い
ここまで引っ張ったバカな監督兼脚本家を騙してヌッ殺します。
ここに自分を配役するあたりアカデミー脚本賞はダテじゃないです。
映画をあらすじに従属させていた男がヒーロー誕生の瞬間、
映画が始まる瞬間、起爆剤として文字通り吹っ飛ぶわけですやっぱこの人天才です。

待たせたな

「ようしいいぞ!ジャンゴ!サミュエルエルエルジャクソンをブチ殺せ!!!」
と盛り上がった瞬間に映画終わった。
始まったと思ったら終わった。

あれだけ溜めたくせに
屋敷を吹っ飛ばす導火線が短すぎませんか。
あれあと2分くらい長くても全然待ちましたよ。

というわけでタラちゃんはシゴいている時間が長すぎましたが
なかなか楽しめました。ありがとうございますごちそうさまでした。






2013年2月27日水曜日

オマタ・ユルイネン内閣はハナゲ・デテルネンの夢を見るか

ハナゲ・ナガイネン

いやー映画って売れたり賞獲ったりすると面倒が臭いですね。
というわけで『アルゴ』受賞の反応を見て垂れ流した僕の独り言をまとめておきます。

僕は『アルゴ』がベンのベストだとは全然思わないし
それなら『ザ・タウン』こそもっと評価されるべき見られるべき映画だと思うが
それと事実を歪曲云々は別の話である。

それらを混ぜて語ることは
映画を映画として「見る」ことと
映画を現実の延長線上にあるものとして「論ずる」ことを混ぜようとしている行為であり
前者は『民族の祭典』を興奮と共に「見つめ」後者は眉を顰めて「語る」。

見る側はレ二の頃から何も成長していないわけです。

ピカソのゲルニカは政治的メッセージが込められているから素晴らしいわけではないという話です。あのド迫力を目の当たりにしてそんなことばかり「語る」人は絵を見ていないわけです。
自分の頭の中との答え合わせだけを見ているのです。


「牡牛は牡牛だ。馬は馬だ。
もし私の絵の中の物に何か意味をもたせようとするなら
それは時として正しいかもしれないが意味を持たせようとするのは私のアイディアではない。
君らが思う考えや結論は私も考えつくことだが本能的にそして無意識に私は絵のために絵を描くのであり物があるがままに描くのだ」ピカソ

「レニ・リーフェンシュタール言う人とヒットラー言う人がこれを作ったと思いますと少し嫌気がさしましたね。けれども嫌気を除けてこの映画の美しさ、映画の美は本当にこれこそ映画でしたね」
淀川センセの『民族の祭典』名解説 http://www.ivc-tokyo.co.jp/yodogawa/title/yodo18024.html


「プロパガンダ?そうかもね、それで?」ハナゲ・ナガイネン