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JuventusとCapitanoを愛しています。銀座の映画会社で働く40歳のチンドン屋です。 サッポロ黒ラベルとウイスキーで幸せ。クラシックギター歴10年エレキは25年。L.Aメタル華やかりしき頃、4年L.Aに住んでました。

2011年12月14日水曜日

2011年俺ベスト10

ブラッド・バードの演出力!!ロバート・エルスウィットの画力!!
落ちるたびにどこかぶつけちゃうトム様!!
ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル

デカイ列車が止まらない!ただそれだけで面白い!!
トニー・スコットが意地と男気を見せたぜ?
アンストッパブル

飛行機が空を飛ぶ、それを見上げる男と女!!
お前はマイケル・マンか!と突っ込まざるを得ない!!
ザ・タウン

結ばれたリボンはアンジーの腰に、クローゼットに、
そして解かれる舫いは二人の別れを示す、まあ憎たらしい!!
ツーリスト

踊り狂うオネエチャンたちはハワード・ホークスLOVEが
噴出している!!メトロノームがドヤ顔でテーブルに!!
ザ・ウォード/監禁病棟

ゲッコー神がボッサボサの頭からペットリ撫で付けられた
オールバックに至るまで!!「4足もらおう(キリッ」
ウォール・ストリート

踊りだしたら夢の中!!とにかく台詞が少ないよ!!
Blu-ray完全版を買おう!!!
エンジェル ウォーズ

赤、赤、赤、赤、赤はエマージェンシーの赤!
二つの腰と繋いだ手のラストカット!!
抱きたいカンケイ


僕はジョー・ジョンストンが好き!!!
キャプテン・アメリカ/ザ・ファーストアベンジャー


窓の外は雨、親子の別れが濡れた舗道を過る。
窓から見下ろし階段から見下ろし
ベッド、ベッド、ベッド、白いシーツがかけられると
それはベッドになる。そこにそっと帽子が置かれる。
どうしてこんなに切ないのか。あんたやっぱスゲエよ。
ヒア アフター


これが、私の2011年ベスト10でした、
それでは、サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ。

『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』

はい、今日は『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』ですよ、


キリッ

トム様、キリッ てしてるけど、

今回の主役は監督のブラッド・バード

この人、『アイアン・ジャイアント』撮った人やね。

http://youtu.be/OTnu-cGP17w

大きな、大きなロボットと、お母さんと二人で暮らす少年のコミュニケーション、

怖い、怖い、夜の森に、発電所に、汽車に、線路に、

坂がある町に、海に、空に、縦横無尽やったね。


お母さんは優しくて別嬪さんで強くて弱くて

スクラップ屋の兄ちゃんは優しくて熱血漢でクールぶってて、

付きまとう政府のエージェントはアホでネチネチしてて、

まあキャラクターがイキイキしとったね。



「アイム・スーパーマン」言うて、
目を瞑るところ、泣けて、泣けて、泣けて、凄かったね。


そう、この人、ブラッド・バード、アニメーションで名をあげた人なんですね、

それが、泣く子も黙る、パラマウントの超大作、

トム・クルーズのミッション・インポッシブル最新作で、

トム様人気頼りの企画じゃあかん、金出さん、なんてイケズされるなか、

長編映画デビューなんですね、プレッシャーやね、怖いですね。



はい、491gkbr出ましたね。

私、この監督さん好きやから、ああどうなることかなあって、

期待しながらも、おっかなびっくり、見ましたよ。


それがあんた、まあ、出来る人は何やっても出来るンやね。


濡れ衣被ったスパイが


逃亡しながらもホンマのワルを捕まえて


潔白を証明しつつ、ついでに世界も救う。

こんなよくあるフツーのお話を、

細かい細かい細かい細かい演出で、見せ方で、

まあハラハラドキドキ夢中に、夢中にさせますよ。


トム様の


「火を点けろ」


これで美女がマッチを擦ったら

あの音楽とタイトルですね、

ダイジェスト風に映像見せるタイトルデザインは

デ・パルマ先生のアレ以来ですね、こういうの、私スキですよ。


トムが適当に携帯放ったら小さい穴にパコーン入りますね、

スマートで洒落とるわけです。

あの、遠くから小さい穴にパコーンと入れたらなんで格好良いんやろうね。



看護婦さんのカルテ止めてたクリップ、

案の定、トムがパクりますね。

でもね、そこを見せる野暮はしないんですよ、

看護婦さんがカルテ取ったら、バラバラーってね、バラけるんです。

ああ、盗ったな、いうね。うまいなあ。


画面を横切る電線。高いところに追い詰められるトム様。

飛ぶの?飛んだら痛いなあ、死ぬかもなあ、こっち戻れや。

とドヤ顔の刑事。

飛ぶ?戻る?あ、戻る?あれ、飛んじゃう?

ちゃんと画面を横切ってる電線使うんやね。気持ち良いなあ。



「また、また高いところ登って」思ってたら電気仕掛けの手袋、片方壊れますね、

片手壊れた、それだけで俄然サスペンスになるね。

ひらひらーって手袋が飛んでくるのを見せるのね、こういうの好きだなあ。


砂嵐キタナー思ってたらビルのハラハラでは肩をすかしておいて

その後の追いかけっこできっちり使いますね、

きっちりと言えば内ポケットにしまったゴーグルも、きっちり使いましたね。


走っとる電車に乗ろうとしても柱がどんどんどんどん過って

なかなか、なかなか、乗らせてあげないしね。

まあ、この人、ブラッド・バード、好かんたらしいねえ。


まあこんなのがずううっとありますよ、山盛りですよ。

しかも、殺し屋のオネエチャン、レア・セイドゥ、可愛いねえ。


このオネエチャンの殺し屋、

ダイアモンドの報酬を受け取るの。

それをばらばらーってプラダのバッグに放り込みますね。

美女はダイアモンドがお好きやね、粋やねえ。

ポーラ・パットンとのキャット・ファイトは

育ちの良いお嬢さんがムリしてるカンジがまた可愛らしかったねえ。


トムの相方、ポーラ・パットン嬢


まあ面白い面白い面白い、

これはデ・パルマ先生の1作目をついに超えたかもしれん、

なんて思ってスタッフを調べたらアナタ、

まあステキなスタッフが揃ってますよ。

撮影がロバート・エルスウィット

この人、最近やと『ザ・タウン』『ソルト』

まあ、私の2011年ベスト10に入る2本の撮影監督ですよ。

これで3本になっちゃいましたね、怖いですね。


脚本が、『ユージュアル・サスペクツ』で名を上げた

クリストファー・マッカリーやね。

まあ美味しそうな名前やね、それはマッコリやね。

とか言うてたらアナタ、この人、『ツーリスト』の脚本家やね。

はい、これで私のベスト10に入っとる映画4本目出ましたね、怖いですね。


トドメが編集のポール・ハーシュやね。

アナタ、この人はデ・パルマ組の編集マンやね。

ファントムもキャリーも愛のメモリーもフューリーもブロウアウトも


1本目のミッションインポッシブルもこの人の編集やね。

怖いですね、怖いですね。


そういえばトムが武器商人に会いに行くシークエンス、

ライターがあって、パツキンロン毛の兄ちゃんがおって、あのマスク、トム様にやり。

これは

1作目の武器商人に会いに行くシークエンス、

マッチがあって、パツキンロン毛の兄ちゃんがおって、あのマスク、という

やつの繰り返しなんですね。

気が利いてるね、あのパツキン同じ人やったら面白いね。


というわけで、もう今年のベスト1はこの、


『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』で決まりですね。

頭カラッポで、大きい大きい画面で、大きい大きい音で、職人芸を愉しみましょうね。

それじゃ、

サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ