自己紹介

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JuventusとCapitanoを愛しています。銀座の映画会社で働く40歳のチンドン屋です。 サッポロ黒ラベルとウイスキーで幸せ。クラシックギター歴10年エレキは25年。L.Aメタル華やかりしき頃、4年L.Aに住んでました。

2013年3月9日土曜日

キスを予感しながら男と女は見つめあい、グラスに口づける。


『ブリッツ』
主演はジェイソン・ステイサム兄貴
監督はエリオット・レスター、初めて聞く名前です。

思いのほか面白かったのでなんで面白かったか書いてみよう。

寝ているステイサムを俯瞰で撮るファーストショット、
起き上がる顔をなでる、酒を注ぐ飲む、カメラ引いて立ち上がる、
後頭部ナメで窓の外、部屋の中ハーリングのスティックとる、
外を歩いている、車泥棒が泥棒中、ステイサム無双ぼっこぼこ、
「俺とやるなら武器を選ぶんだな」、立ち去るステイサム。

始まって10カット以内にステイサム兄貴の無双ですそう、射精です。
関係ないけどステイサムは口の周りを撫でるのクセなんですね
上手の人が兄貴の相棒コンシダイン

チナミに観終えて思い出すままに書いていくので時系列ではありません。

ステイサムが署にいます、
というカットは全て同じサイズで机の向こうにちょこんと座ったステイサムという画です。

ステイサムに話をしにくる同僚は
みんな同じテーブルでコーヒーを飲んで同じ画角の切り替えしで会話をしています。
カフェステイサムへようこそ
犯人のマンションから出てくるシーンは
ステイサムとコンシダインが出てきた、犯人が出てきた、
と全く同じ画角でトラックバックするのを繰り返しています。

この監督はこのようにしてリズムを作るのが好きなんですね。

同僚の妻が死んだようです。
酒を勧めて自分は飲みませんがその後飲み屋で痛飲に付き合ってます。

撃たれた女性警官、そこに降り注ぐ雨がまるで打ち抜かれて飛び散った血のように
アスファルトを濡らしていく演出が良い。

婦警を助けて殺された兄ちゃんはキリストのように両手を広げ逆さに倒れていた。

倒れた死体たちどうなってたと思い返しましたが
そういや車の中で死んでたやつが一人いたな。
もういいや。

犬を連れた兄ちゃんに尋問しているときにビールを飲んでます。
「メモはとらないの?」「ペンは持たねえよ」と答えてグビ~流石ステイサム兄貴。
酒のませねえと犬に喰わせる


しかしステイサムは良く飲んでたなあ
何回飲んでたのか数えてみよう。

タレコミ屋に金をせびられてケルトの血をなめんじゃねえと脅しますなんじゃそら。
ビールにタバコを投げ込んでブランデーとスコッチを勝手にオーダーして飲みません。
ああそういえばコンシダインと飲んでたポチーンはアイルランドの焼酎ですね。
アイリッシュという設定をさりげなく見せてるのね、良いね。
ノッキンポチーン90度ありますよ

コンシダインのところでウイスキーを飲んでるよ。一杯並ぶ酒瓶を見て
「こりゃあ家から出ないぜ…」と喜んでます。俺もそう思うよ兄貴。

パソコンを使えないステイサムを手伝う婦警さんの胸元が開きすぎていて良いです
この婦警さんとのやりとりは二回あるのですが二回とも胸元が開きすぎています。
しかもちょこちょこセクシャルなやりとりが挿入されるので2人がイチャつくんじゃないか、
という良いテンションが生まれています。
このテンションはステイサムが重要な発見をするというシーンで彼女がシリアスになるという演出を引き立てています。関係ないけどこのくだりで僕もうこれの使い方覚えたの!というカンジでパソコンの前に座っているステイサムが可愛いです。

タレコミ屋が殺された店でウイスキーをタダ飲みしてます。
「酒くれ」
「準備中だよ」
「てめえなめてんのかオマエが言っていいのは“氷はいれますか”だけだ、やりなおし」
「酒くれ」
「こ、こ、氷はいれますか」
「てめえはバカか!そんなモンいれるわけねえだろうが」
グビグビ~
「代金は…」
「準備中なんだろ?」立ち去る。
アウトレイジですステイサム兄貴最高です。

駐車場警備員のお菓子をパクリます。
驚く警備員に食いかけを放って「食っていいぜ?」
最高ですステイサム兄貴についていきます。

ステイサムの同僚刑事と婦警がデイトするシーン
2人が目線を絡ませながらグラスに口をつけているカットは良いです。
キスを予感しながら男と女は見つめあい、グラスに口づけるわけです。

襲われた婦警の家でウイスキーをパクリます。
「勝手に飲むのか?」
「わかりゃしねえよ」
もう言うことがないです。

ステイサムと犯人の追いかけっこは飛び降りて着地する犯人、飛び降りて着地するステイサム、ローアングルで捉える足、というカットでリズムを作っています。なかなか良い。


というわけで数えてみたら(記憶の範囲で)8回飲んでますしかもほとんどタダ酒。
ステイサム兄貴とつるめば
一日中タダ酒飲み放題ということがわかる
素晴らしい映画でした。

兄貴!俺、アル中かもしれない!!!












2013年3月3日日曜日

タラちゃんシゴいている時間が長すぎます


『ジャンゴ 繋がれざる者』をピカで観てきました。※ネタバレです

なかなか映画が始まらないわけです。

ジャンゴがアンチェインされて女を取り戻す話であることは説明されておりまして
ジャンゴを「買った」歯医者が死なないとジャンゴが完全なるフリーマン、
つまりヒーローとして躍動し得ないのは明白です。


しばらくは僕のワンマンショーだお

というわけで「歯医者いつ死ぬんだよはよ歯医者はよ」
とジリジリしながら舌を垂らして犬のように辛抱しているわけです。

タラちゃんは溜めて溜めて溜めて溜めた分だけ射精が気持ちよい、
という撮り方が最早定番ではありますがいやー今回はホント溜めたね。
長すぎだね。長すぎると上手くイケなかったりするんだお。

揺れてるデカイ歯にニヤニヤしたり、
ビールを注ぐカットのリズムに気持ちよくなったり、
撃たれた人の吹っ飛び方にニヤリとしたり、
なんだヒゲムービーかこれはと突っ込んだり、
ドン・ジョンソンはやっぱいい顔してるなとニヤニヤしたり、
冬を経るくだりに『捜索者』かと突っ込んだり、
俯瞰の大ロングで賞金首を殺すシーンでは
このままこのままこのままだぜと思いながら見ていたら
ちゃんと大ロングのままで撃ちました寄りの撃たれる男や駆け寄る子供やらを
割って見せるようなヘボいことはしませんでした良く出来ましたと褒めたり…

……まだかよ!!まだ映画始まらないのかよ!!もうぼくクリストフのショーに飽きたよ!
なんて思いながら我慢汁を垂らしているとサミュエルエルエルエルジャクソンが
前フリしはじめました!!
「お前あのニガー知ってるんだろう~?ワイルドだろう~?」

いちばんわるいサミュエルエルエルエルエルジャクソン
そしてディカプリオにサミュエルエルエルジャクソンが耳打ちしたところで
「ああくるわやっとくるわ」思ったらきたよはじまったよ。
歯医者が死に、血祭りが始まり、ジャンゴはまるでフリーマンでないことを示されます。
フリーマンは逆さ吊りでキンタマ切られそうになってテンパったりしません。

みなさん、ここへきてやっと、ついに、映画が始まりました。
どうなるのか全部説明されたあらすじの後ろを
手慰みな演出で鎖に繋がれた奴隷のようにヨタヨタ歩いていた映画が、
やっと、やっと、動き始めました。
クリストフ・ヴァルツ・ショーも最早ネタギレ寸前でした、始まってヨカった。

絶体絶命のジャンゴはメンターであった亡き歯医者のメソッドを使い
ここまで引っ張ったバカな監督兼脚本家を騙してヌッ殺します。
ここに自分を配役するあたりアカデミー脚本賞はダテじゃないです。
映画をあらすじに従属させていた男がヒーロー誕生の瞬間、
映画が始まる瞬間、起爆剤として文字通り吹っ飛ぶわけですやっぱこの人天才です。

待たせたな

「ようしいいぞ!ジャンゴ!サミュエルエルエルジャクソンをブチ殺せ!!!」
と盛り上がった瞬間に映画終わった。
始まったと思ったら終わった。

あれだけ溜めたくせに
屋敷を吹っ飛ばす導火線が短すぎませんか。
あれあと2分くらい長くても全然待ちましたよ。

というわけでタラちゃんはシゴいている時間が長すぎましたが
なかなか楽しめました。ありがとうございますごちそうさまでした。






2013年2月27日水曜日

オマタ・ユルイネン内閣はハナゲ・デテルネンの夢を見るか

ハナゲ・ナガイネン

いやー映画って売れたり賞獲ったりすると面倒が臭いですね。
というわけで『アルゴ』受賞の反応を見て垂れ流した僕の独り言をまとめておきます。

僕は『アルゴ』がベンのベストだとは全然思わないし
それなら『ザ・タウン』こそもっと評価されるべき見られるべき映画だと思うが
それと事実を歪曲云々は別の話である。

それらを混ぜて語ることは
映画を映画として「見る」ことと
映画を現実の延長線上にあるものとして「論ずる」ことを混ぜようとしている行為であり
前者は『民族の祭典』を興奮と共に「見つめ」後者は眉を顰めて「語る」。

見る側はレ二の頃から何も成長していないわけです。

ピカソのゲルニカは政治的メッセージが込められているから素晴らしいわけではないという話です。あのド迫力を目の当たりにしてそんなことばかり「語る」人は絵を見ていないわけです。
自分の頭の中との答え合わせだけを見ているのです。


「牡牛は牡牛だ。馬は馬だ。
もし私の絵の中の物に何か意味をもたせようとするなら
それは時として正しいかもしれないが意味を持たせようとするのは私のアイディアではない。
君らが思う考えや結論は私も考えつくことだが本能的にそして無意識に私は絵のために絵を描くのであり物があるがままに描くのだ」ピカソ

「レニ・リーフェンシュタール言う人とヒットラー言う人がこれを作ったと思いますと少し嫌気がさしましたね。けれども嫌気を除けてこの映画の美しさ、映画の美は本当にこれこそ映画でしたね」
淀川センセの『民族の祭典』名解説 http://www.ivc-tokyo.co.jp/yodogawa/title/yodo18024.html


「プロパガンダ?そうかもね、それで?」ハナゲ・ナガイネン

2013年2月24日日曜日

ジェニファー・ローレンス可愛いですねオッチャンメロメロ


『世界にひとつのプレイブック』

ブラッドリー・クーパーのうなじは妙な形をしている。
母親の車にクリス・タッカーが乗り込み車を停めたままお喋りをしていると
真後ろに迫るトラックがリアウィンドウに映り
良いタイミングでクラクションが鳴る。
クリス・タッカーを画面から物理的に消してみせる。
映画が始まっているぞ、という気分になる。これは悪くないと確信する。

ブラッドリー・クーパーの家が中々良い。
屋根裏部屋のような彼の部屋で放り投げられたヘミングウェイが
小窓から飛び出すところをアオリで撮っていてこれが可笑しい。
可笑しい、ということを生理的にわかっている画。
庭の芝生に落ちる本。
これはジェニファー・ローレンスが
蝿の王と新聞を芝生に放り投げるシークエンスで繰り返される。
ベッドに倒れこんだブラッドリー・クーパーが本を落とすシーンもあった。
この映画のタイトルと関係する演出なのだろうか。

ゴミ袋を被って走るブラッドリー・クーパーの後ろに前に「ふい」に飛び出してくる
ジェニファー・ローレンスが素晴らしい。
これらは、初デート、奥の離れから歩いてくるのを見せる演出も活かしている。


シリアルを頼み、紅茶を頼み、なんで紅茶、シリアルにあわせたのよ、
なんでシリアル、デートじゃないから、デートよ、シリアルを食べるジェニファーという
良い調子で始まるダイナーの2人、その会話の切り替えしをしつこくやっているところ良いです。
ダイナーの前のスロープも上手く使っている。
ダイナーの前のスロープで色々やっているというアメリカ映画は好きです。

サインを読んで、というフレーズから手紙を書いたのが誰かに気がつくところ、
振り返るブラッドリー・クーパーのクロースアップは下品になる直前で堪えている。

ダンスの採点は左端のオバチャンがずっと辛い点をつけている。
これは勿論演出であり当然最後はオバチャンが良い点を点けるのだろうと
思ってみているとやはり5.4点を点ける。

会場を去るジェニファー・ローレンスを捉えた俯瞰ショットは
走るジェニファー・ローレンス、追いかけるブラッドリー・クーパーという
はじまりと逆の展開を予感させそのとおりに進む。上手です。

キスする2人から急速にトラックバックするカメラ。
なんだこれは。何故か遥かなる大地の魂急上昇シーンを思い出した。
ドキッとしたなあなんだっけこのカンジ。
ライトアップされた夜の町が雨に濡れたように光っていて良かったね。

このカメラマンは上手いですね、と思って調べてみたら
影響された撮影監督にエマニュエル・ルベツキを挙げていた。

というわけで久しぶりに良い気分で映画館を後にしました。
ジェニファー可愛いよジェニファー。






2013年2月20日水曜日

フォード一家の男はウェインに相棒と武器を届けにきました


『リオ・ブラボー』

はい、今日は、『リオ・ブラボー』ですよ。
これは、1959年のアメリカの西部劇ですね。

監督はハワード・ホークス。

ハワード・ホークス、ハワード・ホークス、
ハワード・ホークス言うたらアナタ、
私の大好きな『コンドル』、
ケイリー・グラントが「ピーーナーーーッツ!!」歌うやつね、いいね。
そして『脱出』、マッチ持ってるか?ってドアのところにバコールが凭れかかってね、
カシャッ!ってええ音させてマッチ受け取りますね、いいですね、凄いなあ。
Anybody got a match?
他にも牛が、牛が、牛がいっぱい、いっぱい、いっぱい大迫力で走っていた『赤い河』、
もうかっこええ男がいっぱいいっぱい出てきて、
男、男、男の活劇、活劇の傑作をたくさん撮った人ですね。
ヒロインはみんな夢のようなええ女でね、凄いなあ。


そんなハワード・ホークスの『リオ・ブラボー』ですね。
これはジョン・ウェイン、ジョン・ウェインと
ジェリー・ルイスとの底抜けコンビ、そして泣く子も黙るシナトラ一家の一員やった
ディーン・マーティン、ミュージシャンのリッキー・ネルソン、
2人とも十八番の歌を聴かせてくれますね、
ホークスは歌へ導入するのがホンマにウマイね、そのウマさ、この映画でも魅せてくれますよ。
坊主上手いぞもっとやれ
そして『脱出』でも『赤い河』でも可愛らしいウォルター・ブレナン、
口やかましい、足が悪い、憎めない爺様を演じてますね。
そしてヒロインはアンジー・ディッキンソンやね、
まあセクシーな、セクシーな露わも無い格好でジョン・ウェインを誑かしますよ。
このホテルの通路を挟んだ部屋同士のやり取りが
また『脱出』を思い出すね。
これはホークスが生み出した空間やね。

『エル・ドラド』の、ミッチャム、ジェームズ・カーン、シャーリーン・ホルトもええけど
このマーティン、ネルソン、ディッキンソンの三人にはちょいと届かないね。

そして、あっという間に死にますけど忘れたらアカンのが、
ワード・ボンドですね、『捜索者』の牧師兼シェリフやね、
連れてきたお
ジョン・ウェインの親友でネルソンを連れてくるいう、
大事な大事な役にちゃんと、フォード一家をキャスティングするんやね、流石だなあ。

そんなこの映画の最後。
ディッキンソンがイケズに腹を立てたら
ジョン・ウェインがそんなことないよ、好きだよ、そんな格好は他の男に見せたくないよ、
と本心を伝えますね、そしたらディッキンソンが「そう言ってくれるの待ってたの」言うて
パーッとセクシーな衣装を脱ぎますね、そしたらウェインがそれをクルッと格好良くまわって窓の外にフワーッと放りますね、カッコイイ・カッティング・イン・アクションね。そしたら窓の外、ブレナンとマーティンが歩いているところにヒラヒラーってそれが落ちますね。

もうこの、美しさ、軽やかさ、ウマさ、もう素晴らしいね、夢のようなラストシーンですね、
ここだけでもう何杯も何杯も美味しいお酒が飲めますね。


それじゃあ少しだけ、ホークスの、その凄い、凄い活劇がどうやって始まっておるのか
観てみましょうね。


溶暗があって“裏口”から入ってくるディーン・マーティン。
ディーン・マーティンの視点で酒場を見せますね。

カウンターは鈴なりでテーブルは満卓で
いろんな、いろんな人があちらこちらで色んなことをやってて活気がありますね。
ちゃんと色っぽいオネエチャンの顔が一番目立つところに置いてあります。流石ですね。

酒場を歩くディーン・マーティンをフォローするパン
彼はグイッと酒を飲み干す男を恨めしそうに見ますが
その横にはさっきの色っぽいオネエチャンがいます。
歩きながら酒を飲む人を見ながら口を拭く仕草のディーン・マーティン。
ああ飲みてえなあ、いうカンジがようわかります。
酒場の人たちはディーン・マーティンをまったく気にかけません。
“裏口”からこっそり入ってきて、孤独で、喉が乾いているわけです。

立ち止まるところの奥にヒゲ剃ってる人がいてこういうのもなんともいえず良いですねえ。
世の中全てが彼と関係なく進んでるんやね。

カウンターでは酒場のオッサンとオバチャンがチラチラ、チラチラ、不審げに見ている
いかにも悪そうな男が酒を注いでいますね。
ああ飲みてえなあいうディーン・マーティンがまた口を手の甲で拭います。
これは酒が飲みたいを演出するだけではなくてずうっと後でも使いますね。

酒を見つめる視線に気づいた悪そうな男がコイツが飲みたいのかい?
いう性悪な笑顔を投げかけますね。
はっと悪そうな男を見て(酒から男へ視線をずらして)情けなく頷きます。
この視線と表情だけで切り返していくスムーズさは絶品ですよ。

下手糞な監督やったらディーン・マーティンが歩いているところから
「俺は喉が渇いていた、そして孤独だった」とかモノローグが入れるんやろうね。
悪そうな男は「よう、飲みたいのかい!」とか喋っちゃう、それじゃ台無しやね。

情けない、情けない媚を売るディーン・マーティンを
鼻で笑うと悪そうな男は銀貨をタンツボに投げ込みますね。
さあどうする?辺りをチラチラ気にしながら口を拭いながら屈むディーン・マーティン。
ああ情けない。そおっとタンツボに手を伸ばしたその瞬間。
タンツボを蹴り飛ばす足の登場ですね。すーっと立ち上がるティルトショット。

ジョン・ウェインの登場ですね。

苦々しい顔で見下ろすバストショットで、スターは、ご尊顔を現しますよ。
ジョン・ウェインと悪そうな男の無言切り替えしですよ。
ユラーリとカウンターへ近づくジョン・ウェイン。
ああ恥ずかしい、ああむかつく、ああ情けない、ああ恥かいた、ああもうなんかわからん、
となったディーン・マーティンが後ろからジョン・ウェインをたき木かなんかで殴ります。
ジョン・ウェインはバターンと引っ繰り返りますね、
この映画でジョン・ウェインは殴られたりすっ転ばされたりばっかり。大変です。

みんな立ち上がります、奥でヒゲ剃ってたオッサンも立ち上がります。
悪そうな男は仲間割れかいええ余興や言うカンジで悪そうに笑ってます。
イラッときたディーン・マーティンが悪そうな男に殴りかかりますが取り押さえられて
逆に殴られます。1発目、2発目、3発目、もういっちょう、となったところで
もうその辺でええやん、と誰かに手を押さえられますが、ここで腰のクロースアップ。
銃を抜いて繋いで、次のカットでズドンとなります。ウマイなあ。
手を押さえられただけで人を撃つ様な悪いやつなわけですね。
周りも大して驚かずあーあという。

これで悪そうな男はさっさと出て行ってしまいますね。
歩いていますね。
通りすがりのネエチャンの腕を捕まえますが
顔を見て「なんだあんたブスね」いう仕草をします。
とことんチンピラですね。

男が酒場に入ってきて揉め事が起きた、
それだけで十二分に面白いプロローグですね、凄いなあ。

裏口、裏口、言いましたけどこのあとアル中から立ち直ったディーン・マーティンが、
オレが表から入るからアンタ裏から行ってくれとジョン・ウェインに言うところ、
いいですねえ、ウマいなあ。
フォードもそうですけれど「ドア」には要注意ですね。

さっきも言いましたけれどこの映画では
撃ってクルッと一回転するジョン・ウェイン
クルッと廻って服を放るジョンウェイン
頭を殴られて引っ繰り返るジョン・ウェイン
ブレナンの頭にキスしてお尻叩かれてクルッと廻るジョン・ウェイン
ロープに足を引っ掛けてすっ転ぶジョン・ウェイン
と軽やかに廻ったり引っ繰り返ったり大忙しのジョン・ウェインが見れますね。
やれやれシャツの色も変わるっちゅうねん

















この映画は『エル・ドラド』でもう一回やり直していますね。
だから、通りを挟んで右と左に分かれて歩くジョン・ウェインとディーン・マーティンは
エルドラドでもウェインとミッチャムでやってますね。
でも『リオ・ブラボー』の方が面白いですね、ロバも出てきますね。
この、全く同じシークエンス、
断然、『リオ・ブラボー』と僕が思うのは
十字路で風が吹いてマーティンにタンブル・ウィードがぶつかって、
そのままころころ、ころころ転がってウェインのフレームに入ってくるところ。
通りを挟んで歩く2人を十字路とそこを吹き抜ける風とタンブルウィードで
見せているところですね。
さりげなく空間を感じさせてくれる演出ですよ。
気持ちよいですね、たまりませんね、大好きですよ。

顔の左側に血を流しライフルをもって酒場へ入ってくるウェインもヨカッたなあ。

「オマエを逮捕する、ジョー」言うてね。

映画が始まってから約5分。
これがこの映画の最初の台詞なんですね、凄いなあ。
主役のスーパースターは「逮捕する」とキメ台詞でスタートですね。
この「逮捕する」は、また違う意味でずうっと後で使いますね。
こういうさらリと見せたやつをあとでウマイこと回収しますね。

それから、それから、
ビールを取り出してウォルター・ブレナンと言い合っているウェインから
中々ビールを貰えないマーティンが面白いですね。
ホークスいう監督は、何かを見せながら、
違うものを見せるのが、本当に上手で、シビれますねえ。

ヒロインの魅せかたもホントウマイねえ。
赤いパンツを挟んで談笑するウェインとホテルの主人。
そこへヒロインのアンジー・ディキンソンが入り口にもたれて登場やね。
『脱出』のバコールみたいやね。部屋が向かいなのも同じで、ああ凄いなあ。
このディキンソンは目を見ているだけでムズムズしますよ。
ホークスの映画でヒロインは気が強くてさばけていて美しくて色っぽくて
男を立てていてヒーローにベタ惚れしているけどしつこくなくて夢のような女ですね。


ネイサン一味との最後の戦い、三人が孤軍奮闘しとるところに
ちゃんと危機一髪でブレナン爺様が助けにきますね、エンタテインメントやなあ。
若いもんには負けん!!
そして冒頭でワード・ボンドが持ってきた爆弾が活きてくるんやね、ウマイなあ。
フォード一家のワード・ボンドはウェインに相棒と武器を運んできたんやね。
でもちゃんと次は誰がやってくるんやあのオネエチャンかみたいな軽口も叩きますね、
絶妙、絶妙としか言いようがない憎い演出がたくさん、たくさん、ありますね。

冒頭で言うたように
ホークスといえばさりげなく歌や踊りへ導く天才ですけれど
この映画では酒場の演奏がまた巧いこと使われてましたね。

はい、もう時間が無くなって来ましたね。
ジョン・ウェインが酷い目にあう大活劇、ハワード・ホークスの『リオ・ブラボー』!
是非愉しんでご覧になってくださいね。

サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ。

『リオ・ブラボー』
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%9C%E3%83%BC-DVD-%E3%83%8F%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%B9/dp/B00153IKAI







くたばれトム・フーパー

僕は12月21日の日劇にいた。
『レ・ミゼラブル』を見に来たのだ。
始まって5分と経たない内に嫌な予感がする。
果たしてその予感は当たった。

「なんだこれは」

7.20m×17.30mの大スクリーンいっぱいのクロースアップで
ひたすら歌っている顔が垂れ流されている。
画が歌の後ろを、台詞の後ろを、演技の後ろを、物語の後ろを
頭を垂れて足取り重くついていく。
冒頭、奴隷たちが鎖に繋いだ巨大な船を曳いているが
あれは「このようにして映画(船)は演劇(奴隷)に引き摺られて進みます」
という宣言だったのか。

大きく引き伸ばしたスターたちのバストショットスチールを人数分、
そしてレ・ミゼラブルのサントラが一枚。
その紙芝居でも遜色ない”映画”が出来そうな有様。
割ったり引いたり寄ったりが駆使されるのは
例えばラッセル・クロウの愚鈍な歌と顔が朗々と歌い上げるシーンが
「保てない」ようなときでありそこには何の意思も狙いもない。
サッカー中継で寄ったり引いたりしているアレと同じだ。
この監督は『帰らざる河』冒頭の長い長い2カットで
モンローに子供からギターが手渡され歌い終わるところまで
持続する画を5回くらい見たほうがよい。
やっぱり見なくてよい。ムダだから。

見世物だった映画をお芸術に高めるのだ
それにはお芸術であるお演劇をキラ星のようなスターを集めて
映画にすれば映画がお芸術になるであろう。
お立派なお知識人のお眼鏡にかなうお芸術と認められるだろう。
というお考えのもとに1908年フィルム・ダール社はつくられた。
そしてスターを集めた演劇をフィックスのカメラでフィルムにおさめただけの
演劇の劣化版お芸術映画がつくられた。
そしてグリフィスが登場した。

トム・フーパーはグリフィスは登場しなかったですという感性で撮っている。

カメラの位置、移動、カッティング、光、
それら監督の感性が捉えていく画の連続に
目を曝し共犯者として体験する喜び、驚き、
長い年月をかけて映画が獲得してきた
「映画」に「感性」に唾を吐きかけて撮られたナニカが垂れ流される
巨大なスクリーンに窒息死しそうだ。

僕は幾度も席を立ちかけては我慢しなんとか見終え
拍手と啜り泣きが響く日劇を後にした。

英国王のスピーチで感じたことは正しかった。


くたばれトム・フーパー。







2012年12月4日火曜日

引き攣った笑顔で人妻をナンパするボンドは二度死ぬ



サム・メンデス、なかなかええ監督やね、彼が、007、いうことで
色々、チラチラ、気にしながら初日を向かえました。
楽しみ、楽しみ、どんなんなってるかなあ言うて、あなた、観に行ったら、
なんや、コネリーのボンドへ戻ろうとしていたんですね。

クレイグボンドになってから3本、ゆっくり、ゆっくり舵を切りながらここを目指していたんかいうね。
ハイ、
プロデューサーのバーバラちゃん、
頑張りましたね、
お父さんのブロッコリも、天国だか地獄だかで喜んでいるでしょうね!

はい!ココからは、完璧に、ネタバレですよ。
そして今回やたら長文ですよ、
嫌にならないでくださいね、
こわいですねこわいですね。


そもそも007とは年末お正月辺りに「よっ!待ってました」いうカンジで楽しむ
寅さんライクなカテゴリの娯楽作品としてつき合ってきたので
見るにあたり、そんなにハードル高くないです。

高くないというわけで、
バルデムの秘密基地にボンドのテーマに乗ってヘリがやってくるところまでは
「イイよイイよーこれはイイよー」とご満悦。
その後、
過去への目配せなのか甘えなのか判然としない小ネタと
トーマス・ニューマンの素晴らしいスコアに助けられながら
バルデムが捕まった後のグダグダ感を乗り切り
エンドロールを楽しんで映画館を後にした頃には
「ベンベケベンベーンベンベンベン♪」とゴキゲン。

だった。

だったが。

が、しかし。

引き攣った微笑みで人妻をナンパする

不器用なボンドはいなくなったね。


今回クレイグはボンドではなくコネリーの亡霊を演じている(演じさせられている)。
これがそもそも軽薄さとエロガンスを顔に張り付かせているブロスナンのようにはいかない、
いかないのが哀しい。
いかないのが哀しいとか言うと遅漏みたいですね。

顔そのものではバルデムより全然上を行くクレイグだが、今回はダメだったころのデニーロばりにやり過ぎているバルデム如きに、文字通りレイプされている。
けんさしまちゅよーばぶばぶ
不器用ボンドならばコソコソ後ろからナイフを刺すようなセコいことはせずに
ジョン・ウェインよろしく正面からストロングスタイルで叩きのめしているよね。

もちろん、コネリーボンドはセコくてチートでちゃっかりなところがチャームポイントなので
コネリーボンドへの回帰を図っている演出としては筋が通っている。

コネリーのようなエロガンスが無いというだけである。

チートでちゃっかりエロガンスなコネリー
でもさ、スペクター顔やん!!みたいなブーイングを跳ね返したのは
不器用なボンドなんだよね。

僕はカジノロワイヤル大好きなのね。

あれのクレイグは「顔を作る」ことなくスッとそこにいて
その様がホントヨカったの。

あのボンドもう見られないの残念だね。

『モンスター上司』のチューチューしてばっかりのジェレミー・フォックスとか
そういうカンジなんよね。

もちろんトム様なんかは絶対ああいう「顔を作って演じる」ようなことはしないね。
常に、トム・クルーズだね。そういうことやね。

顔、顔の話もう少しすると、

レイフ・ファインズみたいなM顔が登場した瞬間に
Mの交代劇があることは明らかなのに最期まで引っ張ったよね。
なんでアタシが降りるのよ!!
Mが危ない!
会議場へ駆けつけるボンド!間に合うの!間に合わないの!というくだりで
バルデムはMを殺すべきだった。
(そのシーンの成果はレイフ・ファインズがMに値する男だという演出だけ)
あそここそが映画におけるMの殺しどころだったのに
サム・メンデスはMを殺しそこなった。
その時点で勝負ありというか
「Mの花道全部見せます物語の奴隷」というカンジで失速したね。
走るボンドにMの夫が好きだったという詩が乗るくだりは
恐らくこの映画のエモの全てが現れるところだったと思うのだが
Mが助かってしまったために、消化不良に終わった。
勿体無いおばけが出ます。

ここからはもう
死ぬフラグが立ったMをボンドは最後まで守ろうと頑張りますよ。
(僕は孤独にバルデムを追い詰める
不器用なボンド見たかったな)
ついでにボンドの生い立ちも見せますよ
ハビエルはこのあと怖くもなんともなくなりますがまあ気にせんといてください
という状態でシナリオ通りに予定通りにヌルヌルと進行していきます。


それでは「イイ!!」と興奮してたバルデム確保までのクダリを思い出してみます。


おなじみのライオンちゃんのドアップからはじまります。

暗い廊下をボンドらしきシルエットが歩いてきます、ボケボケなので死にかけとる誰かの視点か覗き穴からの視点と思ったらそういうことではありませんでした、なんとなくフォーカスがあいます、やはりボンドです、登場の演出は特に工夫が無い模様です、ヒーローの顔をどのタイミングでどう見せるかは腕の見せ所なのですが。

ボンドはインカムでぺちゃくちゃ喋ってます、部屋に入ると男が椅子でグッタリしとります、どうやら仲間のスパイですな、助けるの助けないの喋ってます、壊れたパソコンかなんかを弄って放ります、奪われたらアカンというヤツを奪われた模様です、敵側に潜入中のスパイリストみたいですまるでMIのノックリストです。

仲間を見捨てて誰かを追跡します、外へ出ると明るい光に包まれてそこにはトルコの町並みが広がっていますイスタンブールでしょうか、暗がりで始めて太陽の下へ急に出すことでエキゾチックな雰囲気に突如放り込まれたキブンをちょっと割り増しするエコノミーな演出です。

丁度サーッと現れた車に乗ります、オネエチャンが運転してます相方のようです、ボンドは軽口を叩いてニヤリとしたりしています先ほどの仲間に対する情けもそうですがどうやらハードボイルド路線を少し緩めてショーンのボンドっぽく行くよという雰囲気があります。

奪った男は車でフワーしてます。一頻りカーチェイスです、サイドミラーが両方とも壊れるという演出がありますがそれはジョークのために壊されたようです、小競り合いを経てボンドがハンドルをグイーやったら追いかけてる男が乗った車が吹っ飛びます。

どっち側かよくわからんバイクがワラワラ沸いてきて何の役にも立たずにコケまくるのでこれはバイクチェイスに移行するんだなと思っていたら案の定です。

男はそのバイクを奪って逃げ出します、何故かボンドはその辺にあったバイクを盗みますがどちらもオフロードバイクです。オフロードなだけあって屋根やら階段やら段差もなんのそのでバイクチェイスです、高い場所の細い真っ直ぐなトコロをバーッと走っていくところはもっとドキドキさせられる撮り方があるのでは。上を走る下を走る入れ替わる高低さで魅せるということもなく二台が一直線にファー走ってます。

そして舞台は列車の上へ、相方のオネエチャンがMに状況を説明しろ言われますが「説明しにくいです」と言います、確かに説明しにくいです、列車に積まれたショベルカーに乗り込んだボンドが列車の上にいる男に迫ります、男は何故かドラムマガジンをつけた拳銃(?)で撃ちまくってます変わった銃の趣味ですね。ボンドは右胸の辺りを撃たれてしまいます。

逃げる時に列車の連結を外すというネタは数多くの映画で使われてますがショベルカーの油圧ショベルで遠ざかる車両の屋根を捕まえて乗り移るという演出ははじめて見ました、乗り移ったボンドはちゃんと身嗜みを整えますこの辺「お」というカンジです。ワールドイズノットイナフでも猛チェイス中のブロスナンが水中でタイを直している演出がありましたがこういうのは好きなんです、好きなんですがという雰囲気が強くなります。さて屋根の上で小競り合いが続きます、

オネエチャンは追いかけ続けますが橋に差し掛かるところでもう追いかけられないとなります、撃て撃て言うMに煽られながらオネエチャンはスコープを覗きます、この銃もPSGのようなスナイパーライフルではないようで銃の選択が面白いです、2人が揉み合っていてなかなか撃てません、Mはええから撃て言います、撃ちました、ボンドが落ちました。

あーあ、ということでお馴染みのタイトルデザインへ、沈んでいくボンドを生かした演出でどんどん落ちていく沈んでいくイメージに主題歌が乗ります。今回の主題歌はレイドバックしてて良いですね、クレイグの笑顔や軽口が示す往年感はここにも出ています。チナミにここで出てくるボンドアイコンも右肩の辺りを撃ち抜かれていますなにかあるのでしょうか。
おれの肉体美…見てるかい
このあとでMI6が爆破されるシーンがあるのですがここがイマイチです、キーキー言ってるMを尻目にサプライズでビルが爆発しますがそこがMI6であることが一発でわかりません。台詞でしか説明してないからです。一回でもMがそこにいるのかそこから出てくるのか見せてからやればイイのに下手だなあ。イヤな予感再びです。レイフ・ファインズです新しいMになるんだろうなという顔をしている役者の登場です。こういう明確な役者のチョイスは良いです。もう引退しろみたいな雰囲気になってますがMは逆ギレでイヤイヤしてます組織の上から言われてるのにそんな強気に出れるのが不思議です。

そういえば関係ないけど
今回のボンドはよく落っこちてますね。
橋で、タイトルデザインで、マカオのカジノで、凍てついた湖で。
冒頭の追いかけっこの相手も最期は落っこちてました。
ヴェスパー…また水の中だよ…
これが新しいMI6やでえというクダリがあります。
丁稚が「チャーチルが作った」とか言ってますがそんなことは台詞で足すなよと思います。
葉巻を進めるファインズとか見せ方は色々あるだろうと瞬間的に思ってしまいます。
なんかこういうサボり方が散見されます。

新オバケのQ太郎登場します。ボサボサメガネで銃を渡します。
わざわざ美術館で待ち合わせて並んで座ってやりとりする演出の意味は
なにかと思って見ていましたがよくわかりませんでした。
よくわからない2ショット
マカオではロッぽいオネエチャンといちゃつきます。

「怖がっている女はわかる」みたいなことを言います。
「(ヴェスパーの方がイイオンナだなあ)」
これは良い台詞。ヴェスパーを思い出してしまいます。
でも特になんということもなくシャワーを浴びているオネエチャンを
ガラス越しにファックします、台無しです。
このテキトーな抱き方はまさにコネリーボンドです。
チートでエロガンスなry
でもボンド来ないわーと待ってるオネエチャンを
冷やしたシャンパンと2つのグラスと人待ち顔だけで見せた辺りは良いです。


バルデムの秘密基地へ向かう船のデッキにみんな並んで立ってる画が
妙にヨカった。なんでみんな並んで立ってるのかわからんけど、
あれはちゃんと並べてるわけです。
何人か男たちがいたらちゃんと並べるべきです。

そういや
全然関係ないけど
マカオのカジノにカジノロワイヤルで
テーブルに着いてた日系っぽい長髪の兄ちゃんいたよな。

そして二匹のネズミがどうしたこうしたオカマちゃん風にふざけまくるバルデムショーを

一頻り見た後はこれまた無意味にオネエチャンが殺されて往年感です。
綺麗なオネエチャンが
無意味に死にまくって上等なのがボンドです。

おなじみの音楽に乗ってヘリがやってきてお楽しみはこれからだと思ったら
思ったら、、、

なんすかね
クリスタルスカルでも思ったんですが
なんでご一行になっちゃうんですかね。
ヒーローは孤立無援であってこそなんじゃないのですかね。

インディに元カノやら息子やらわらわら連れが要らないように
ボンドにも昔世話になったオッサンやら上司やらインカムやらは要らないんですよ。

あと新オバケのQ太郎は頭とケツだけで良いです。
あいつは一体何しに出てきたんだ。
何しに出てきたんだっけ、俺。
とかなんとか言ってますけど
いつもの007としてみれば楽しかったし
ボロボロだった慰めのナントカより全然ヨカったですし
なにより007の初日を満員の日劇で祝えたのが
ホント嬉しかったです。
大ヒットおめでとうございます。
擁護するまでもない
超大ヒットなので安心して文句言えます。

というわけでスカイフォールはなかなかの007でしたよ。
それでは、サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ。
隣に乗ったら吹っ飛ばす!!!!!!